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塔を見上げて

犬山を盛り上げることで、東海地方を盛り上げていきたい。
FEATURE
KOJI MURAMATSU / 村松 浩二(Sunnynap)

犬山を盛り上げることで、
東海地方を盛り上げていきたい。

UPDATE 2020.11.19
COLLABORATOR INTERVIEW
TEXT : AI FUJITA
ポップで個性的な看板をつくると話題の「Sunnynap」。
センスの光るクリエイティブに、Instagramのフォロワーは5000人以上にのぼる。
看板屋の枠を超え、異色の輝きを放つ「Sunnynap」オーナー・村松氏に、
今回携わったアートワークの見どころ、犬山に活動の拠点を置く理由、
看板を通して達成したい世界観などについて、語っていただいた。

― テレビ塔1階のカフェ兼ダイナー、「FARM&」の看板を手掛けられてますが、今回のアートワークのポイントを教えてください。

村松 : 「箱文字」と「ペイント」の両方のスタイルを、1つの場所で実現できたことですね。金属や木の板を溶接したり曲げたりして、文字を箱のように立体的に組み立てる看板のことを「箱文字」って言うんです。反対に、壁に直接描いていくのが「ペイント」です。普通はどちらかに統一することが多いので、僕自身も今回が初めての経験で。しかも場所が、子どもの頃に登ったことのあるテレビ塔。なんだか感慨深かったですし、純粋にテンションが上がる現場でした。看板はあくまでも空間の一部だけど、この場を訪れてくれた人に、少しでも“面白い”とか、“触れてみたい”と思ってもらえたら嬉しいですね。

― 「箱文字」って言うんですね。金属の看板は見かけたことがありますが、木材を使っているのって珍しいですよね。

村松 : そうですね、僕以外にやっている人はあまりいないと思います。せっかくなら、他の人がやっていないことを始めたいと思って選んだ素材なので。主によく使用しているのはシナ材、ラワン材ですね。柔らかい素材で曲げやすく、曲線をつくる時に便利なんです。今ではこの木材を気に入って、声をかけていただくお仕事もありますね。

― 村松さんの手掛けられる看板は、どれもシティポップな印象がありますよね。参考にされているデザインや、深く影響を受けた方はいますか?

村松 : 「このアーティストが好き!」っていう、特定の方はいないですね。ただ、30-50年代のカルチャーが昔から好きで、そこから影響を受けていると思います。
あとこれは最近の話ですが、キャンプと登山にハマっていて。そしたら自然と、アウトドアブランドのロゴもよく見るようになりましたね。会社のロゴって、どれもそのブランドらしさが表現されていて、奥が深いんです。ある会社のロゴを過去まで遡って、どのフォントが面白いかなとか、こんな色に合うな、ってことをいつも考えていますね。案外ヒントって、身近なところに落ちてるなぁって思います。

― なるほど。様々なものをキャッチするアンテナが大切ですね。そもそものお話になりますが、独立前も同じお仕事をしていたんですか?

村松 : はい、約15年間ずっと、看板の会社に勤めていました。僕、独立したのが遅かったんです。業界的には大体、5年くらいで独立する人が多くて。でも心の中では、「いつか独立するぞ」って決めていましたね。大変な業界ですけど、とにかく人の2倍、3倍手を動かす。そうやって経験を積んできました。特に大きなきっかけがあったわけではないんですけど、独立したのも自然な流れでしたね。犬山でアトリエを開こうと決めたのは、その後です。

― 長年の想いが叶ったんですね。犬山を活動拠点に選んだ理由は何ですか?

村松 : やっぱり、地元だってことが一番大きいですね。高校生くらいの頃から漠然と、いつかは自分で商売したいと考えていて。犬山の中でも、城下町の独特な雰囲気が好きだったんです。ただ、独立したばかりの頃は、そんなことすっかり忘れていて。最初は自宅を事務所にしていたんですが、ある日突然、「そういえば犬山があったな」って思い出したんですよ(笑)それで物件を調べてみたら、たまたま犬山の城下町に空き物件が出ていたんです。見学に行ったあとは即決でしたね。雰囲気が好きなのはもちろんですが、人の存在が何よりも大きかったです。素敵な方が城下町でお店を構えていて、「自分もここで始めたい」って思ったんです。そしたら不思議なことに、どんどん面白いクリエイター達が集まってきたんですよ。仏師、カメラマン、プロダクトデザイナー、家具職人、ウエディングプランナー・・・みんなそれぞれの得意分野を活かして、面白い仕事をしていて。今では仕事について熱く語る、大切な仲間になりました。

― 看板を手がける醍醐味は、どんなところにありますか?

村松 : 僕の中で、看板って「芸術」なんです。昔誰かが言っていた、「いつの時代も、一番かっこいい物は全て商業芸術だった」という言葉がすごく好きで。広告や看板って、日常の何気ないところに潜んでいるけれど、意外と奥が深いんですよね。アーティストがつくる作品もかっこいいけど、僕にはコマーシャルアートが向いてるなって、つくづく思います。お客様のためを想って考えて提案して、そしてそれを形にする。自分の好きなことをやって喜んでもらえるって、単純に最高ですよね。

― この先、「こんなことをやってみたい」ということは?

村松 : 犬山に住んで8年とちょっと、「犬山をもっと良くしたい」という思いが年々強くなっています。まわりからは“愛知の小京都”なんて言われることもあるようだけど、まち全体を見渡すと、課題はたくさんあると思うんですよね。
個人的には、看板をつくることって、まちづくりに繋がると考えていて。例えばどんなにかっこいい建物でも、チラシが至るところに貼られていたら台無しですよね。どんなにモダンな建物でも、目がチカチカするような電光看板は合いません。気にしている人は少ないけど、看板・標識・広告は、建築物と同じくらい、まちの景観に影響を与える要素なんです。
だからこそ、看板という枠を超えて、一歩引いた視点で、まちや風景のためになる仕事をしていきたいですね。まちが良くなり、訪れる人も変わり、本当の意味での「いいまち」になる。まずは犬山をそんな場所に変えることで、名古屋や東海地方全体に対しても、良い刺激を与えられる存在になりたいですね。

TEXT : AI FUJITA
COLLABORATOR
Sunnynap

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