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NEWS:2025.06.01

歴史ある街 犬山で日本を学ぶ

♢Day trip schedule   10:00-17:00

〇国宝犬山城

〇春の犬山城遊覧船

〇日本庭園 有楽園

〇犬山祭りの提灯づくり

 

10:00〜

名古屋駅から名鉄で約30分。

愛知の北西部、岐阜県との県境にある犬山へ今回は出発します。

実は全国で唯一の「犬」がつく地名なんだとか。U・x・U

 

古き良き街並みに足並みを揃えるよう、まずは着物へとお着替え。

犬山には着付けが可能なお店がたくさんあるんです。

日本に住んでいると慣れ親しみがある母国の民族衣装も、歴史を纏っていると思うと、なんだかワクワクしてきます。

平安時代から日本の文化となった着物は、物を取る時や歩く時、座る時など、普段とは違った特別な所作や振る舞いをしなくてはならず、それがお着物の魅力です。

 

11:00〜

さて、着物を着て目指すはまずは国宝犬山城。

天守閣からは遮るもの何一つなく景色が拝めると聞き、楽しみに向います。

 

とは言いつつも、犬山城下町といえば食べ歩きも有名^^

着物で写真を撮ると、映えるような食がたくさん!

片手で食べることができるのも嬉しいポイントです。

約750mほどの直線道なりに雑貨屋さんや体験ショップ、食事処など30軒ほどが店を連ねます。

 

お腹と心、さらにはカメラロールに思い出も増やしつつ犬山城へ。

犬山城下には、稲荷神社や針綱神社とお城だけではありませんので、しっかりとお参りも済ませ、いざ入城。

 

犬山城は履き物を脱いで上がることができるので、草履のわたしたちも楽ちんでした!

4階ほどの階段を登ると、広がる絶景に感動。

目の前に広がる木曽川はとても美しく、なんと晴れてる日にはテレビ塔も見えるとか…

 

 

この日は天気に恵まれていました〜!

 

国宝犬山城は、日本最古級の木造天守を有する、場所です。

天守は1580年代の建築とされ、日本に12しかない「現存天守」の中でも特に古いとされているそう。

石落としや狭間といった“戦うための構造”がそのまま残っていることが国宝になる大きな理由だそうです。

 

さらに犬山城は、典型的な「後堅固の城」(うしろけんごのしろ)。

小高い山の上に位置し、背後に木曽川を臨む犬山城は、川から城までが断崖となっているため、背面から攻め入ることが困難だったと学びを得ます。

 

こうして城の特徴を学ぶと、他の城にはどんな歴史があり、どんな建物なのだろうと気になってくるものですね。

ぜひトピックスの中に”名古屋城”についても記載がありますので犬山城と名古屋城、比べて楽しんでみてください。

 

 

さて、その「後堅固の城」の断崖を間近で見られるのが、これから行く遊覧船らしく…

初めての船に期待を膨らませながら木曽川へと向かいます。

 

13:00〜

犬山城から10分ほど歩き、早速乗り場へ。

3月中旬から、5月初旬までしか運行していない遊覧船は、犬山の歴史や土地の歴史、県境について…そんな話を聞きながら木曽川を南北に往復します。

 

楽しみにしていた、絶壁から見上げる犬山城もお見事でした。

船に乗らないと見ることができない、という優越感にも存分に浸り、カメラのシャッターが止まらない40分でした。

 

そこからさらに国宝巡りは続き、日本庭園有楽園へ。

 

国宝茶席「如庵」ではお抹茶が嗜めるとのことで、まだまだ着物旅は続きます。

犬山焼きの茶器で学ぶ時間は日本の歴史や文化そのもの。

掛け軸や季節のお花も楽しみ、茶道文化を体験してきました。

 

日本には3つの国宝茶室があり、すべて現存する「国宝茶席三名席」として知られています。

一般的には茶事(風流)を楽しむ人のことを「数寄者(すきしゃ)」と呼びます。

もともと「好き」の語源は「数寄者」で、風流や風雅に心を寄せる人のことを表すんです。

 

その数寄者の好みにより母屋から独立して建てられた茶室のことを「数寄屋造り」といいます。

この如庵も数寄屋造りが見られる茶室であり、如庵を建てた織田有楽は、実は織田信長の弟。

他2つの国宝茶席とは違い織田有楽は「茶人」でもあり「武士」でもあります。

 

武士が建てていることで「武士の美学」が感じられる茶室。

導線や設計を見ても、背を取らせない間取りや、不意打ちを避ける3畳ほどの小さな茶室であることが国宝として大事にされている特徴であります。

 

こうして如庵を構える有楽園は、どこを歩いても置物での写真が映える!

小道や、石畳、緑に囲まれた空間に心も体も癒されました。

 

 

16:00〜

いよいよ終盤に迎えるのは、提灯の手作り体験。

1635年に始まったと言われる犬山祭(重要無形民俗文化財)は、針綱神社の祭礼で、4月の第1土日に開催されるとのこと。

神様に感謝を捧げ、地域の安全と発展を祈願する歴史あるお祭りです。

 

その犬山祭の夜車山で使用される提灯は、なんと365!

ちなみに、提灯は「一張り」と数えるそう。

 

今回体験をさせていただいた、提灯工房&カフェみな蔵では、好みの下絵に色を入れ、オリジナルの提灯を作ることができるんです。

この日はまさか!

店主の鈴木様がテレビ塔の下絵を私たちのためだけに準備し、待っていてくださいました。

 

 

そんな温かいお心遣いに胸を打たれながら、日々励む場所を思い出し、思い浮かべながら筆を入れます。

最後には竹ひごに合わせて折りたたむ作業をさせていただくのですが、この畳むという作業をすることでより提灯の魅力が増し、自分で描いた絵もなんだか数分前とは違って見えるんです!

 

ちなみにこの場所も、実は国の登録有形文化財とのこと…

旧堀部家住宅といい、主屋、高塀、離座敷、渡り廊、土蔵、作業場が今もなお丁寧に残されています。

犬山文化の発信として犬山提灯と触れ合うことができる、歴史や伝統が融合する場所を感じてきました。

 

こうして、店主の鈴木様の暖かいお迎えと、丁寧なご指導で無事にオリジナルの提灯が一張り!完成しました!

 

 

18:00〜

旅の締めは登録有形文化財である、奥村邸敷地内の鉄板フレンチ。

江戸時代の呉服商、奥村氏の屋敷である【旧奥村邸】を改装しているという歴史ある場所でのお食事を堪能します。

母屋には、梁や、金庫蔵や、吹き抜け部屋など昔ながらの造りが感じられる貴重な邸宅。

中庭を歩くと縁起をかついだ庭木、織田信長ゆかりの銀明水の井戸、水琴窟やキリシタン灯篭なども残っているとのことで食事と同時に長い歴史にも触れられる場所です。

楽しみにしていたお料理は、味はもちろん目の前の鉄板で仕上がっていく一皿はワクワクする時間でした。

とくにお肉料理は目の前でフランベがあり圧巻!

 

窓一面に広がる中庭の景色とともに、贅沢なディナータイムでした。

 

 

今回は4月の旅でしたが、時期によっては犬山祭や、鵜飼、紅葉も美しいのだろうと、季節ごとにまた来たくなる土地でした。

 

日本の文化が存分に体験できる街!

皆様もぜひ足を運んでみてください〜!

 

 

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