スケッチパーティ ドキュメント展
15名のアーティストが集い、スケッチした名古屋の景色が展覧会に!
スケッチパーティ ドキュメント展
この度、クリエイティブ・リンク・ナゴヤと THE TOWER HOTEL NAGOYA の共催で展覧会を開催します。
昨年 12 月 2 日(土)にテレビトーヒロバにて開催した「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ アートパーク スケッチパーティ」では 15 名のアーティストが市民とともに名古屋の都市の風景を作品に残しました。
今回の展覧会では、アーティストが制作した作品、約 30 点を一挙に公開します。
【しあわせに満ちた景色】
青空とテレビ塔を見上げながら、アーティストが、子どもが、通りすがりの人びとが、芝生の広場で白い紙をひろげ、思い思いに絵を描く時間を過ごした。
土曜日の名古屋のまちなかに突如出現した創作の場は、画家っぽさを味わえる大小のイーゼルや大量の画材、「スケッチパーティ」に参加を希望するひとの列が絶えないほどのにぎわいを創出し、表現することへの喜びと解放感に満ちた“絵を描く時間”は、それを見守る者たちのまなざしの温かさとあいまって、自由で幸福な景色をつくり出していた。のびのびと、真剣に、全身で絵と向き合う子どもたちや、眼の前にみえるものを素直に描きとめようとする参加者たちは、「白い紙に描くのが楽しい」「こういうことがしてみたかった」と笑顔をみせていた。
【初心にもどる】
対照的に、プロフェッショナルに活動をしているアーティストたちは戸惑いもみせていた。
“スケッチ”というあまりにも素朴で根源的な創作行為ゆえに、構築してきた作品のイメージや身につけた技術やアーティストとしての矜持をいちど保留にして、用意された画用紙のごとく真っ白の状態から“ 絵を描く時間 ”と向き合わざるをえないからだ。
【絵を描くって、本当は楽しい】
「ふだんは制作環境に神経をとがらせるが 、ここでは紙に虫がとまったり、子どもが寄ってきたり 。絵を描くって、本当は楽しいことだったと浄化される思いだ」と大田黒衣美は言う。
何をどうみるか 、何をどう描くか 。絵画がたどってきた命題にあらためて応答することになった“絵を描く時間”は、いまここに生きていることを実感する瞬間でもある。
野外広場に身をさらし、制作行為のすべてをみられながら、なおも自身と深く向き合う、ということが容易でないのは想像に難くない。
アーティストたちの覚悟と勇気と(情けなさも含めて )、まちゆく人びとやアーティストを目指す学生たちの心に少しでも伝播していたら、と願う。
【レビュー】「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ アートパーク」文:増田千恵(this and that/リア制作室) より抜粋
イベント名:クリエイティブ・リンク・ナゴヤ アートパーク スケッチパーティ ドキュメント展
会期:2024 年 1 月 23 日(火)~2 月 12 日(月・休日)
場所:THE TOWER HOTEL NAGOYA 4 階 ギャラリー”on hold”、ロビースペース
時間:12:00-17:00
料金: 無料
主催 :クリエイティブ・リンク・ナゴヤ
共催: 名古屋市、 THE TOWER HOTEL NAGOYA